高校時代に衝撃を受けた本

ちょうど今から10年くらい前のことです。

近所の書店にいったら、ある平積みになっている本を発見しました。
帯には「全米でミリオンセラー」の文字が。

「あの全米で??」と思ったか思わなかったかはよく覚えていませんが、
なぜか気になり、つい立ち読みをしてしまいました。

読み始めるとぐんぐん引き込まれ、100ページくらい立ち読みしたのち、
(どんだけ立ち読みしてんだ。笑)
意を決して購入しました。

高校生の小遣いでビジネス本を買うのはけっこう勇気が要りましたね。
だって一冊買ったらカラオケオールできますし(笑)

当時あまり読書の習慣がなかった私ですが、家に帰ってから一気に読んでしまいました。

読後は本の内容があまりに面白くて、
純粋に「自分も投資家になりたい。」と思いました。

その本があの有名な、
「金持ち父さん貧乏父さん」です。
もちろんご存知ですよね?

「金持ち父さん貧乏父さん」以降、キャッシュフローという言葉が日本でも市民権を得て、
加藤ひろゆきさんのような個性的な個人の不動産投資家も爆発的に増えました。

ロバート・キヨサキの影響力は多大なものだったでしょう。
これだけでも彼のすごさがわかると思います。


しかし、私がロバート・キヨサキの本当のすごさを知ったのはその数年後、
本格的にマーケティングを勉強し始めてからでした。

「金持ち父さん貧乏父さん」を読んだ方にお聞きしますが、
キヨサキ氏のイメージはいかがでしょうか?

●不動産投資家
●ベストセラー作家
●元ゼロックスの営業マン
●セミナー講師
●うさんくさい(笑)

おそらく全部あってると思います(笑)

ただ私の彼のイメージは上記のどれでもありません。

私は彼を、
●非常に優秀なマーケター
だと思っています。

「金持ち父さん貧乏父さん」の本来の目的を知っていますか?

私が思うにその目的は、最後の2ページで申し訳なさそうに紹介されている
『キャッシュフローゲームを売ること』と言っても言いすぎではないでしょう。

要するに、あの本自体が分厚いパンフレットになっているんですね。
本がゲームの営業マンとなって働いてくれていたわけです。

つまりキヨサキ氏にとって「パイプライン=金持ち父さん貧乏父さん」だったということ。


ちなみに、日本でこんなに売れると思っていなかったのか、自分が最初に読んだ初版の頃は
キャッシュフローゲームの日本語版は発売されていませんでした。

この点でキヨサキ氏は日本では大きな機会損失を出してしまい、
印税しか儲かっていない印象を受けるのは非常にもったいないですが、
まぁそれでもお金はもう十分稼いだでしょう。


こうやって商品の裏に隠されているマーケティングに思いをめぐらせるようになると、
ビジネスがとっても楽しくなりますよ!